【杜仙・食べ歩き班_No.140】角田ブラック
Posted on : 2019.06.17

今回ご紹介するのは、宮城県角田市角田駅の近所
中華飯店「光華飯店」さん。
ようやく、こちらを紹介することとなりました。

<光華飯店>さんは、(敬意・敬愛を込めて申し上げますが)非常に”ディープ”なお店さんです。
とてもネタに事欠きません! なので今回はいつにもまして”長文での投稿”となっておりますm(__)m。
もしご興味のある方がいらしたら読んで頂けたら幸いです。

2019年3月21日(木)祝日、実に・・・1年半ぶりの訪店。
僕は、”記憶もおぼつかない幼い頃”からこちらには訪店しています。

でも、「家族があまりお店の諸々の?雰囲気が好きじゃなかった(すいませんm(__)m)」ってのと、「僕自身も子供の頃は”角田ブラック”が苦手だった」ので子供の頃は訪店は数えるほどでした。角田市街地だと、子供の頃はむしろ<やっちゃん>や<末広食堂>さんでしょっちゅう食べてた記憶があります。
そんな僕が急に好きになったのは食欲旺盛の高校生の頃でした。高校生の頃、墓参りの帰りに久々に「角田ブラック」を食べてみて初めて開眼しました! ニンニクパワー全開のスープが若者のハートをぶち抜きました。(そういう意味だと、「角田ブラック」は「大人の味」なのかも知れませんね(笑))
で、サラリーマンになってからは年に1回は食べに来てます。
※詳しくは後述しますが「角田ブラック」は中毒性がある逸品です。

住所は、宮城県角田市角田字泉町。角田駅から徒歩約5分。(たしか大昔に今の場所に移転してきたような気がします。<やっちゃん>さんの移転と記憶がごっちゃになりはっきりとは思いだせません)

創業は約50年前らしいです(1971年創業らしい)
角田市民に愛されている「地域密着型中華飯店」といったテイなんですけど、30年くらい前からどんどん人気が高まり、今や完全に「県南の観光スポット」の一角といっても過言ではありません。

駐車場は道路挟んでお店さんの迎えにあります。
県内・県外から遥々やってくる人達でいつも満車。

さて、<光華飯店>さんを語る上で外せないのは
次の2つのキーワード
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◆角田ブラック(と呼ばれる、漆黒のラーメン)
◆先代の名物店主様(ガミガミオヤジ・ボヤキオヤジとも呼ばれていた)
後者は、「先代オヤジさんのブラックトーク」がとても有名!
つまり、<光華飯店>さんの二つのキーワードは「2種類のブラック」です。
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ただし、上記のキーワード、いま現在は「角田ブラック」だけです。
名物オヤジさんは3年くらい前に引退されました。
この先代の名物オヤジさんが居らした時代は、あらゆる意味で”ぶっ飛んでいるお店さん”でした。今現在は「活気があり”ほっこり”する、”人情溢れる”普通の地域密着型中華飯店」です。
※先代の名物オヤジさんについては、本投稿の最後の方に、【追記:回顧録~先代の名物オヤジさん】としてレポートをまとめてみました。

僕が初めて訪店したのは、今から37年位前、小学生(低学年)の頃です。
既に当時から人気店でしたが、今みたいな「大行列ができる」ほどではありませんでした。
人気に拍車をかけたのは平成になって以降かなって感じてます。ネットの口コミとかで有名になったのかなと。

<光華飯店>さんを食べて育った角田人にとって、ソウルフードとして・・・
・ラーメン(=これが角田ブラック)
・裏メニューのソースヤキソバ
・シットリ香ばしいチャーハン
・ちょっとリッチな広東麺
・・・等々の逸品が、ソウルフードとして浸透していったのかなと想像しています。

そして今から1年ちょっと前に、更に人気に拍車をかける出来事がありました。
それは・・・・2018年の1月頃に放映された「ぼんやりーぬTVのロケ」です。番組でサンド伊達さんが「懐かしくて最強のラーメンとチャーハン」として大絶賛。正直あのロケ以降、「昔じゃありえないような極端な行列」ができてしまいました。さすがにお店さんも困惑しているようですね(笑)。
お店さんにも”長年培った、オペレーションのペース配分”がありますので、今は席があいても「入場制限」をするような運用になったようです。
大行列のおかげで私は2018年は一度も食べることができませんでした・・・・。(去年ももちろん定期参拝しようと、店の前まで3回も来たのですが、もう昔とは光景が明らかに異なります・・・・。なんでここまで行列ができているんだ???と、尻込みしてしまいました・・)
TV等のメディアに出る頻度が増えた理由としては「先代の”ボヤキオヤジさん”が引退された」ことが関係しているのかな?なんて勝手に想像してます(勘違いだったらすいません)。
先代オヤジさんがいた時代だったら今のこの”大行列の光景”は、色んな意味で”あり得ない光景”かと思います。たぶん、大行列見たら怒って店シメてしまうと思います(笑)。(観光気分でやってくるお客さんや”初見”のお客さんには結構キツめの応対でしたし。)

詳しくは後述しますが、先代オヤジさんがいた時代はまさに・・・・「辛口の大人の社交場」でした。僕は正直、子供の頃から、”そこそこ苦手”でしたが今あらためて回想すると・・・「あの名物オヤジさんのファンだったんだな」って実感してます。もはや先代オヤジさんの存在は伝説になってしまったのがなんとも寂しい限り・・・。
今は、当時から一緒に厨房で鍋をふっていた息子さんとお孫さんが跡をついでいるようですね。今は本当に「平和な」店内です。(もちろん今もとても素敵なお店さんですよ!。というか、一般意見では今の方が人気あるのかと)
※その先代の「名物オヤジさん」については、ページの最後にて【追記:回顧録~先代の名物オヤジさん】にまとめてみました。

そして、肝心のラーメンですね!
もうひとつのキーワードは「角田ブラック」。漆黒色のラーメンです。

角田のソウルフードというかB級グルメというか。といっても、地域的なご当地グルメではないです!提供しているのはあくまで<光華飯店>さんだけです。
「富山ブラック」が全国的に有名になり出したころから「角田ブラック」という単語も、宮城県内において、たまに聞くようになりました。最初に聞いたのは今から15年くらい前だったかなぁ。で、私も調子にのって、10年くらい前に初めて「角田ブラック」という単語を知人に対して使ってみたら、当時だと「は??何それ??」って返されるくらい知名度が低かったです(笑)。それが今や「角田ブラック」は”県内のラーメン好きだったら誰でも知っている単語”にまで昇格しました。
ニンニクが香るとてもジャンキーなラーメンです。かなり中毒性があります。
ビジュアル的には<新福菜館>さんや<末広本舗>さんをもっと黒くした感じ。
まぁ、「富山ブラック」等、全国で「ブラック系」と呼ばれるラーメンが沢山あるんですけど、ほぼほぼ一緒のビジュアルです。ただテイストは微妙に異なるらしいです。他の土地の「ブラック」系ラーメンは武骨さの中にも「魚介系」などのアクセントで”お上品”さもある仕上がりとなっているらしいのですが、「角田ブラック」については「ストレートなニンニク!!!武骨さ100%」というテイストです。
また、「中毒性」というカテゴリで言うと、巷の「天一」や「G系」と同じレベルの衝撃性があります。つまり「確実に、好き・嫌いはハッキリわかれる」ラーメンです。
※もしかすると、お店の外観から「昭和の素朴なラーメン」をイメージする方も多いと思います。そういう路線ではないので、ご注意ください。

尚、とてもディープな<光華飯店>さん。ネットでググれば沢山でてくると思いますが・・・お店さんにはいろんな「文化」「暗黙のルール(と言うかお作法?)」が存在しますので、本ページの後ろの方に、自分が知っている範囲でまとめてみました。
※本ページ後ろの方に【追記:文化・暗黙のルールなど】にてまとめました。
↑先にそちらを参照頂ければ、お店の「世界観」はこれでほぼ伝わると思います。初見参の方は、訪店の際の参考にしてみてください。

さてさて、前置きが長くなりましたが、
そんなわけで2019年3月21日(木)祝日、角田ロケットの近くにある「ご先祖様のお墓詣り」を済ませたあと、「閉店チョイ前の13時半頃」に来てみました。すると「待ち列無し」「駐車場数台空きあり」というラッキーな状態♪ ようやく1年半ぶりに食べれる(涙)
※私が入ったすぐあと、暖簾を下げてましたのでギリギリセーフでした・・・。要するに「閉店直前」だっという事ですね。訪店するタイミングは注意しないとな。

いつも通りお店に入るなり、カウンターに向かって「ラーメンください!」と申告してから着席。(後述するとおり、これも”お作法”のひとつ)
久々なのでチャーハンも食べたいが、二つはちょっと無理。。。

店内は昔から全く変わりません。

突っ込みどころ満載のインテリアや、冷タンのこのビジュアル!
装い全てひっくるめて”気どらない”感じ。好き嫌いは絶対分かれると思いますが、僕は結構好きです(笑)。

そしてメニューが沢山書いてますが、実際にやっているのは、入口のボードに書いてある
これだけのようです(最近の”運用”がちょっと不明なのでたぶん、そうだと思います)

※昔の運用などについては
【追記:文化・暗黙のルールなど】を参照ください。

5分くらいで着丼!!!

◆ラーメン ¥700円

これが「角田ブラック」です! ボリュームも結構あります。

スープは<新福菜館>さんみたいな真っ黒スープ。まさに漆黒!

でも見た目と違い味は結構マイルドなんです。デフォの状態でニンニクが既に効いてます
ニンニクがガツンとくるインパクト大のスープです!
醤油ダレは、おそらくチャーシュー煮汁がベースなのかな?肉の旨味を感じます。
総じて、見た目ほどしょっぱくない・病み付きになるスープです。

麺はストレートのもちもち中太麺。加水率は低め・・・ちゃんぽん麺に近いかも!
小麦の風味が濃く、スープとの相性も抜群です。もっちりしていて実に食べ応えがあります。スープが染みて黒くなっていい感じです。それと、幾分”固茹で”なのかな?もっちりしている一方で、すこしポキっとしたような食感もあり柔さと硬さが良いバランスで融合しています。
そして、麺は多いです!(自分は”ジャンボ”の方は食べたことないですけどこの麺が2玉は厳しいです)

デフォでもニンニクが効いていますが、卓上に「すりおろしニンニク」があるのでこれを投入するのも大事な儀式。

投入すると、一層「ジャンキーなテイスト」になります。

実に・・・ファンタスティック

スープだけじゃなく具材も黒いです。メンマ,チャーシューまで真っ黒。

黒いコリコリしたメンマも、固めの食感のチャーシューもいい感じです。
スープの味が強烈に染み込んでとても美味しい。

今日も美味しく完食!いつも美味しいラーメンをありがとうございます!
次回はいつ来れるかなぁ。次回はチャーハンだな!

食べ終えたら、自ら食器を運びます(これも、後述のとおり「お作法」の一つ。)

御馳走様でした。また「すいているタイミング」を見計らって訪店します。

 

【追記:チャーハン】
↓ついでに、チャーハンもアップしておきます。これは前々回訪店時に食べた炒飯。

チャーハンも、ラーメンスープと同じ秘伝のタレが使われているらしい。
いつも炒めていて後半にその「タレ」(もしくはスープ?)を中華鍋に「ジャー・じゅわー」と投入していてワクワクするんだよなぁ♪
やや色は黒め。シットリ&オイリー&熱々です! でも<新福菜館>系のブラックチャーハンともちょっと違います。(あっちはもっと色も濃いし、こんなにシットリ感はありません。僕は、こっちのチャーハンの方が断然・好みです)
玉子なんかはほとんど見えません。「香ばしくてオイリーな焼飯」といったテイストです。
さしずめ「中華系焦がし醤油ピラフ」といった趣です。こちらも一度ハマると病み付きです! そして、30年以上食べてますが「どんなに混んでても、どんなにオヤジさんの機嫌が悪くても、仕上りががブレたことが無い」というのが素晴らしいです。
↓これは3年くらい前かな?

↑要するに、”いつも全同じ仕上り”♪
※ボリュームが結構あるので、本当は「半チャーハン」あると嬉しいんですけどね。
※自分はチャーハンの好みには拘りをもっている(メンドクサイおっさん)ですが、<光華飯店>さんのチャーハンは個人的に常時・7位圏内に入る好きなチャーハンです。

【追記:文化・暗黙のルールなど】
◆ネコ・パラダイス:
昔からネコちゃんがたくさんいます(笑)。店の軒先はもちろんのこと、運がよければ(?)たまにお店の中にも普通に座ってます(笑)。しかも、お客さん達と普通に馴染んでいるんだよなぁ(笑)。

そういえば、「茶色いペルシャっぽい子(おそらく雑種)」しばらく見ないなぁ。以前は一番目立つネコちゃんで、看板ネコか?と勘違いしてしまうほどでした(笑)。

そんなお店さんですので、「ネコが苦手な方」とか、「綺麗好きな方」は、向いていないかもしれません。(以前、お店の中にいたネコを撫でてたら他のお客さんに睨まれたことがあった(苦笑))
※角田の他のお店さんにもネコが結構います。角田ってけっこう、のどかでほのぼのしている一面があります。

◆提供商品限定??;
まず先にこの話をしておくと・・・
先代オヤジさんが居た時代は「(基本的には)お客さんの自由には注文できないお店さんでした(笑)。(詳しくはページ最後の方の【追記:回顧録~先代の名物オヤジさん】を参照ください。)
それが先代オヤジさんが居なくなってからはなんと!「お客さんが自由に注文」できるようにりました(笑)。(後述の通り、昔はチャーハンをオーダーすることさえ困難なことがたびたびありましたので(笑))
ただしそれも束の間だったようで・・・今度は「大行列店」となった影響か、「提供する料理を日々・限定」するようになったようですね。
↓こんな感じ。これは、今回来てみて初めて知りました。

↑この写真のとおり、ボードに「本日の商品」として案内が出ていました。前回まではこうじゃなかったので。
※なのである意味・・・・「むかしと一緒」なのかも知れません。でも今の込み具合を考慮すると、これは当然なのかも知れませんね。

◆注文タイミング:
やはりこれも昔からの名残でほとんどのお客さんはお店入るなり、入口で厨房に向かって
先にオーダーを済ませます。
具体的には、店の扉あけてすぐに・・・・・
「ラーメン一つとジャンボ一つ。それとチャーハンも!」
・・・・ってな具合に、先に注文済ませてからあいている席に着席します。

もちろん、今現在の”決まり”ではないので、着席してからゆっくりオーダーする人も沢山います。実はこれも先代オヤジさんが居た時代の名残というか・・・。
昔は席座ってから色々悩んでいると、きまって・・・「何を悩んでいるの?俺はラーメンしか作らいよ!疲れているんだから###」ってな具合に怒られたりしましたので。。。。なので、当時から「まずは注文してから座る」という暗黙のルールが浸透したみたいです。私も含め、当時からのお客さんは今でもそのお作法に則ります。(今のお店だと、このお作法に則るのは、割合的にはお客さんの半数くらいかなぁ?なぜなら、もはや半数は”新体制になってから”or”初見の方”が占めているので))

◆半”セルフスタイル”疑惑?:
「食べ終えた食器をカウンターに運んでいく」というお作法。
これも、いま現在(というか当時も)”正式なルール”として存在しているわけではないとは思います。でも昔は、先代オヤジさんが「食べてら下げてよ~」という小言を言うこともあったので次第に浸透したのかも知れません(もちろん現在は、食器下げなくてももちろん問題ありません。ちなみに今のお店だと、このお作法に則るのお客さんはやはり半数くらいだと思います)

◆ジャンボ:
「ジャンボラーメン」というメニューが目を引きます。<光華飯店>さんはラーメンの「大盛り」がありません。なので大盛りを食べたい方は迷わず「ジャンボ」を発注します。
これ注意が必要で、単なる大盛りではありません。「ダブル」です。要するに「2玉」です。
「1玉でも200グラム以上」ありますのでジャンボは400グラム以上になります。「角田ブラック」ことこちらのラーメンはとても味も濃厚ですので、つまりG系みたいにお腹にズッシリきます。注文にはご注意を! (学生さんとかは、「ジャンボ+チャーハン大盛」とかを食べてる強者がたまにいます)※ちなみに、「半チャーハン」もありません。(今はどうかは知りませんが、少なくとも先代オヤジさんの時代は頼んでも絶対に作ってくれませんでした)

◆裏メニューのソースヤキソバ:
(注)今現在のシステムだと、この裏商品が存在しているかは不明です。とても巨大なソース焼きそばでした。<北京餃子>サイズでした。普通サイズのお皿に溢れんばかりに盛り上げたビジュアルでした。ウースターソースがとても香る、濃厚な味でした。(不思議と先代オヤジさん、ソースヤキソバの受注は拒否らなかった記憶があります)

 

【追記:回顧録~先代の名物オヤジさん】
※先代オヤジさんへの敬愛を表して、回顧録です。(まぁ、僕が書かずともネットで色んな方々が紹介されていると思います)
◆私事ですが、サラリーマンを20年以上もやっていると、全国のいろんな土地に出張で行ったので、いろんな土地の飲食店で食事をした経験があります。そんな”経験値”を持ってしても、こちら<光華飯店>さんの先代オヤジさんは、唯一無二の店主様でした(笑)。よくネット等の口コミだと「下町の大将」「根はやさしい」「ほっこりする」・・・等々書かれていますが、うーん??どうでしょうか?(笑) ”一般的な(今の世の)接客”という目線では正直”アウト”な感じはしましたね。たいていは、高圧的な態度でこられたり(運悪い方は)怒鳴られて「しゅん」となるお客さんが多かったですが「怒って帰ってしまうお客さん」も頻繁に見ました。たま~に、「バトル勃発」って光景も見たことあります。(でも逆に、オヤジさんがお客さんから怒られて、「しゅん」となるケースもあったみたいですね)
でも私は、決してディスるつもりはないです。私はオヤジさんの時代の慣習?光景がとても好きでした! オヤジさんは最後に見たのはもう3年くらい前になるのかなぁ。いつの間にか引退されていました。とても残念・・・。今現在のいわば「新生・光華飯店」さん、居心地は良くはなりましたが正直なところ、(とても優しい店員さんだけになってしまったので)なんとなく物足りないです。今は普通に「ほっこりする」田舎の町中華というテイですからね。
平成の世の中になり、「おもてなしJAPAN」が浸透し、「お客様は神様だ!」って主張が世の中の大半を占めるとは思います。でも、私も含め<光華飯店>さんのファンの方々は、「昭和のクセのある洗礼」を受けれたことは”人生の貴重な思い出”です!(ちょっと大げさか?(笑))

◆そんな「名物オヤジさん」の逸話:
(1)昼時に、例えば3~4人で訪店し、みんなバラバラな品目を注文しようものなら「そんなに色々作れるわけないだろ!作るの面倒だからラーメン4つにしろ!」とキレたりします。
=実話です(笑)。
※訪店歴があるお客さんは熟知しているので、そんなバラバラに注文はしません。大抵キレられているのは初めてくるお客さん達です。当然、突然のアナーキーな状況に「なにごとだろうか???」と困惑します。(もちろん、キレられたお客さんは何も悪くありません。まぁ・・・運が悪かったのかも)
(2)というわけで、メニューは豊富だが、繁忙時間帯は、大抵は何か(特に、ご飯もの)を頼もうとしても強制で「ラーメン」に変更されてしまう・・・。
=実話です(笑)。
(3)注文せずに着席し、そしてメニューを見て迷っていると・・・「お客さん~、暇じゃないんだから早くしてね~」と煽ってくる。
=実話です(笑)。
あるいは、「今日は忙しくて俺は休憩もしてないんだよ?早く注文してくれ###」とキレる
=実話です(笑)。
(4)料理提供まで新聞を読んで待っているお客さんが「新聞をいつまでもダラダラ読んでるなぁ?間もなくラーメン持っていくぞ?」と怒られていた。
=実話です(笑)。
(5)超繁忙タイムをむかえた時、入ってきた客に「いそがしいから帰れ!」って怒鳴っていたことがありました。
=実話です(笑)。
※そして、「もうラーメンか、チャーシューメンしかねぇぞ。早く注文しろ!」と怒鳴り声
=実話です(笑)。
(6)スマホが流行り出した頃、ネットやら携帯やら見て来る客に、「世の中どうなっているんだ?ここは喫茶店じゃないんだぞ?!大人しくラーメン食べろ!」とのお説教をしていました。
=実話です(笑)
(7)僕の経験談として、最近(=6年くらい前)の話ですが、「エビチャーハン」を注文したら、即刻「エビとかカニとか女々しいこと言ってるんじゃないよ!チャーハンは全部一緒だぞ!」と怒られた(でも、なんだかんだで、作ってもらった。うまかったし(笑))
=実話です(笑)
(8)色々怒られるので、基本的にお客さんは終始無言で食べ続ける
=実話です(笑)。いつもの光景。
(9)10年くらい前かなぁ・・・。食べ終わって「いつも美味いです!ごちそうさま~!」というとオヤジさんは「はい、いつもありがとうございます♪」とのスマイル
=実話です(笑)。今風に言うと、「ツンデレ」というヤツかな?嬉しかったです。
(10)そして・・・いつも楽しそうにジュークを話してます(笑)。リズミカルなトーク!
=実話です。結局のところは「ユーモアのある、常連さん達からとても愛されるオヤジさん」というわけです。

◆余談ですが・・・・
宮城では昔から、名物店員さんの「2大巨頭」として
・・・・・・・・・・・・・・
北は大崎市の<いろは本店>さんのおかーさん
南は、こちら<光華飯店>のガミガミオヤジさん
・・・・・・・があまりにも有名です。
ただし、<いろは本店>のおかーさんは厳しいとはいえ、テキパキと常識の範囲でお客さんを粛々と(ご自身のルールで)捌いていかれます。一方で、こちらのオヤジさんは常識の範囲外です(笑)。その時の気分かと思います。なので、一緒に並べられると「いろは本店のおかーさん」
からすると不名誉かも知れませんね。。。

【追記:角田マインド】
◆私見ですが、
”ゆやす” ”郷家” ”タコのすべり台” ”光華飯店” ”やっちゃん””ヒシダイ”・・・などのキーワードが、僕にとって角田の代表的な、懐かしい&ソウルフルなキーワードです。
※<郷家>さんについては、以前「投稿No108.<https://morisen.net/?p=5083>」にて詳しくご紹介しております

※↓角田ロケットと、台山公園のタコのすべり台

(完)